事故車といえば交通事故を起こした車だと思っていませんか?
実は、事故車=交通事故を起こした車とは言い切れないのです。
この記事では、事故車の基本的な知識について解説しています。
- 事故車の定義は?
- 事故歴と修復歴の違いは?
- 事故車は査定に響く?
こんな疑問を持つ方の参考になる内容です。
最後まで読めば、事故車とはどんなものか理解できるようになっているはず。
ぜひお役立てください。
事故車とは?定義が知りたい!
「事故車」とは、「事故歴がある車」のことです。
では「事故歴がある車」はどのような車かというと、大きく2つに分けることができます。
下の2つのどちらかに該当する車が「事故車」といわれます。
・交通事故を起こしたり、貰い事故にあった車
・自然災害を受けた車
記事のはじめにお伝えしたとおり、交通事故だけがいわゆる「事故」というわけではありません。自然災害も事故になります。「事故歴」にあたる自然災害とは以下のようなものです。
- 集中豪雨により水没した車
- 地震で損傷した車
- 台風で破損した車
事故歴と修復歴の違い
「事故歴」は、上で説明したとおり、交通事故や自然災害に合ったことを言います。
一方で査定額に大きく影響する「修復歴」とは、車のフレーム部位(骨格部位)を損傷し、交換・修復したことです。
そうなると、フレーム部位はどこなのかを知っておく必要があります。
フレーム部位に関してはWeb検索すると様々な情報が出てきますが、ここではJAAI日本自動車査定協会という公正な立場で査定を行っている団体の基準を紹介します。
JAAI日本自動車査定協会による修復歴車の定義
JAAI日本自動車査定協会は当社も利用している団体です。JAAIは中古車の売買で利益を出すお店ではないため、公正・公平な査定をしてくれます。
下がJAAI日本自動車査定協による修復歴車の定義です。
修復歴車と定義されているのは、骨格(フレーム)部位等を交換したり、あるいは修復(修正・補修)したものが修復歴車(事故車)となります。
(1) フレーム(サイドメンバー)
(2) クロスメンバー
(3) インサイドパネル
(4) ピラー
(5) ダッシュパネル
(6) ルーフパネル
(7) フロア
(8) トランクフロア(1)から(8)の骨格部位に損傷があるもの又は修復されているものは修復歴となります。但し、ネジ止め部位(部分)は骨格にはなりません。
修復歴と修理歴の違い
車のフレーム部位の修復はないものの、他の部分を修理している車のことを「修理歴がある車」という言い方をします。
修復歴とは、車のフレーム部位を修復したこと。
修理歴とは、フレーム部位以外を修理したこと。
こんなふうに覚えましょう。
事故車の査定への影響
事故車は、やはり査定に影響します。特に修復歴がある場合は、ない場合より3割以上は安くなると思っていたほうがいいでしょう。
ただし、ひとくちに「事故車」と言っても、車の状態によって査定額は大きく変わるため「○○だから80万円で買い取ります!」などとは言い切れないのです。
車の査定は、上でご紹介した修復歴や修理歴に加え、車種やグレード、走行距離など様々な要素が絡み合います。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、「事故車とは?修復歴と修理歴もわかりやすく解説!」ということで、事故車に関連する情報をご紹介しました。
今回の内容をかんたんにまとめるとこんなかんじです。
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- 「事故車」とは、交通事故か自然災害に合った車のこと
- 「修復歴」とは、車のフレーム部位(骨格部位)を損傷し、交換・修復したこと
- 修理歴とは、フレーム部位以外を修理したこと。
修復歴に関しては、JAAIのサイトがとても参考になります。目を通しておくと理解が深まるので、ぜひご覧になってくださいね。